グッチ長財布誕生までの軌跡１

グッチ長財布

グッチの創業者グッチオ・グッチは、、1881年にイタリアのフローレンスに生まれました。
グッチオ・グッチの父親は、帽子工場の経営者でした。
しかしグッチオの父親は主に経営をパートナーに任せていたせいで、パートナーの死とともに、会社は一気に経営破たんしてしまいました。
しかしグッチオ少年は会社倒産の数年前に、自分の力で成功を収めるのを夢見て単身ロンドンにわたります。
そしてグッチオは、ロンドンの一流ホテルで皿洗いやウエイターを経験し上流階級の持ち物や振る舞いについて学んでいったのです。
この経験が後のグッチブランドを生み出す上で重要な経験だったのです。

1921年、グッチオ･グッチは故郷フィレンツェに戻り革製品の輸入・販売店を開業、その翌年にはフィレンツェ伝統の職人技術による、ハンドメイドの高級革製品の店を開くことになりました。当時の政情不安を背景に、グッチは何度か倒産の危機に見舞われますが、独自のアイデアで見事に乗り越えていきました。

1935年、国連による経済制裁で、イタリアは他国との貿易が禁止。バッグの原料となる皮革の調達が困難となりました。そこで、グッチオと彼の息子アルドは、竹と革を組み合わせた、現在でも人気のモデル「バンブーバッグ」の基を発案、確保していた原皮を減らさないようにすることで経営的危機を乗りきり、成長を続けました。