グッチ長財布誕生までの軌跡２

グッチが世界進出の第一歩となるニューヨークに支店を出したのは1953年の事でした。
父親のグッチオ・グッチの反対を押し切る形で息子のアルド・グッチが開いたのです。
1953年夏グッチオ・グッチは７２歳で家族に見守られながら息をひきとります。
グッチオ・グッチには非常に多くの武勇伝が残されています。

有名なもののひとつに、

イタリアを訪問中のエリザベス2世がグッチの店を訪問した時　女王付の侍従がグッチオに 「何か陛下にプレゼントを｣と催促し、グッチオが鞄女王に進呈しました。
女王一行が去った後報道陣がまだ居るにもかかわらず｢金も払わん乞食はもう来るな｣と発言をした、と言うものがあります。

このように終止人を驚かせるような言動が目立つグッチオでしたが職人からは信頼されていました。またグッチ自身も職人を愛していたのです。その証拠にグッチ社には他の高級ブランドとは異なり、材料費さえ払えば職人が妻や娘、恋人に鞄を作っても良い、と言う日があった。（現在は消滅している）これは、グッチ社の製品が職人の家族にとって中々手の届きにくいものであった事からグッチオが自発的に考え付いた職人の家族へのサービスだったのです。

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